2016年 05月 15日
第110回 馬見丘陵公園探鳥会記録 |
【 天気 】晴れ 【 気温 】21℃
【 観察記録 】快晴微風の爽やかな気候の中、初夏の野鳥を求めて公園館前をスタートする。 古墳の丘の林にはヤマボウシが白い花をいっぱいにつけて緑に映えている。 丘の芝生に数組のスズメの親子が降りてきて、まだ嘴の付け根が黄色い小スズメが羽を震わせて親に餌をねだる姿を微笑ましく観察する。 丘の稜線上にはムクドリも降りて芝生を突いて餌を探している。
下池橋の葦原には2羽のオオヨシキリが入って「ギョギョシ、ギョギョシ」と鳴き交わし、ときおり葦の穂先近くに上がってきて赤い口を開けて鳴く姿を楽しませてくれた。 下池にはカルガモが1羽だけで、キショウブが咲く浮き島で甲羅干しをするカメがいるのみである。 池の北の耕作地にいるケリを見ていると「キジ」の声がかかり、遠くの田んぼのあぜ道にいるオスの綺麗な姿が確認できた。 池を巡る道では木の梢で囀るホオジロの姿があちこちで見られ、上空をツバメが飛び交う。 また、姿を見つけることはできなかったがどこからかカワラヒワのビィーンという鳴き声が聞こえていた。
トチノキ橋の木道は工事のために今月末まで通行止めとなっているのでナガレヤマ古墳脇の道を通って南エリアに進む。 陸橋を過ぎたあたりで木々の間をエナガの小群が通過していく。 この時期だと巣立ったばかりの若鳥も一緒だろう。 ここ数日は五月とは思えないほどの暑さで野鳥たちも木陰にこもってひっそりとしているようで、南エリアでは時折ヒヨドリやホオジロが頭上を飛ぶくらいである。 巣山古墳の濠にもカモ類は見当たらないが、カワウが1羽とアオサギが1羽、じっと濠端に佇んでいるのが見られ、水面に水草が繁茂し始めた濠にカイツブリの親子がいて、白い縞模様が残る3羽の子供のカイツブリが親から餌をもらっている姿が観察できた。
暑いのでカリヨンの丘のベンチでヒバリの声を聴きながらしばし休憩をとり公園館方面へと戻る。 例年より冬鳥や渡り鳥の移動時期がやや早めにシフトしているようで、鳥合わせで24種+外来種1種とほぼ夏モードの観察種となった。 (参加者60名)
キジ、カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ケリ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、(コジュケイ)
by umaminosizenn
| 2016-05-15 20:00
| 観察記録