2017年 05月 21日
第122回 馬見丘陵公園探鳥会記録 |
【 天気 】晴れ 【 気温 】22℃
【 観察記録 】やや霞がかかってはいるものの初夏の青空が広がり、朝から強い日差しでつい木陰を探すほどである。 春の渡りもほぼ終わり、留鳥たちと巣立った幼鳥などの姿を楽しみに歩きましょうとのことで公園館前をスタートする。
菖蒲園の街路樹にいた数羽のヤマガラが大勢の人の動きに驚いたように頭上を飛び回る。 ギョギョシ・ギョギョシの鳴き声が聞こえる下池橋の葦原に行くと、新しく伸びた緑の葦から背丈の高い去年の枯れた葦へと3羽のオオヨシキリが時折上がってきて大声で鳴く姿を見せてくれる。 下池には南の岸辺に3羽のカルガモといっしょにオオバンとバンがそれぞれ1羽づつ泳いでいるのが見える。 池の畔の草地が綺麗に整備されカルガモの営巣場所が無くなったためと思われるが、この池では久しく子ガモの行列が見られなくなった。 バン・オオバンを観察しているとチィ~~と鳴き声が聞こえ、カワセミが上池方面に飛んだが残念ながらとまってはくれず。
ツバメが飛び交う公園北の耕作地でケリを見ていると時折キジの鳴き声が聞こえる。 ふたつの方向から聞こえてくるのだがいずれも姿は現さない。 池端の木の枝先でさえずるホオジロを観察し、あちこちの灌木で動く鳥影を丹念に見ていくがほぼ皆スズメである。 中に嘴の黄色が残る幼鳥も含まれていて、最近やや数を減らしてきたスズメたちに頑張れとエールを送る。
池を一周して柿の木広場でもスズメの親子を観察。 上池に流れ込む小さな流れでエナガやヤマガラが水浴びをしている。 近くでメジロも木の葉を揺らすが水には降りてこない。 上池には一羽の水鳥もおらずひっそりと静まり返っている。 上池南の東屋付近で林の中を数羽のコゲラが動きまわるのを観察。 体色が薄い個体もいて巣立ったばかりの幼鳥が親鳥と一緒に行動しているようだ。 南エリアに進みタダオシ池のほとりで小休止をとっていると、ここでもカワセミの鳴き声を聞くが、やはり姿は見つけることはできない。 巣山古墳の濠にはカイツブリが1羽と岸辺にアオサギが佇んでいるのみ。 キリキリキリ・ビ~ンの鳴き声の主を木立の頂点に見つけ、口を大きく開けてさえずる姿を観察。 青空をバックに濃い黄緑色と翼の黄色が美しいカワラヒワである。
中央エリアに戻る陸橋の上で畑の向こうの草むらを歩くキジが見つかる。 距離がある上に草むらの中ではあったがフィールドスコープで何とか皆さんで見ることができた。 カリヨンの丘のベンチで休憩していると芝生にムクドリが2羽降りてきた。 1羽はかなり薄い色合いなのでこれも幼鳥だと思われる。
公園館に戻る手前の古墳の丘の林からキビタキの軽やかな鳴き声が聞こえる。 林の中に入った数人の方は姿も見られたとのことであったが、時間も押してきたため後ろ髪を引かれながら公園館へと戻る。 鳥合わせで27種+外来種2種とほぼ夏モードの観察種であった。 (参加者72名)
キジ、カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、バン、オオバン、ケリ、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、(コジュケイ、カワラバト)
by umaminosizenn
| 2017-05-21 18:17
| 観察記録