2017年 10月 15日
第127回 馬見丘陵公園探鳥会記録 |
【 天気 】 曇り時々雨 【 気温 】 17℃
【 観察記録 】 秋雨前線が停滞し小雨模様の中、秋の渡り期の鳥たちを求めて歩く。 公園館の軒下で朝の挨拶の合間に、向かいの木の梢でモズがしきりに鳴いている。 秋の到来を告げる「モズの高鳴き」と呼ばれ、今日の探鳥会の間にもそこここの梢で縄張りを主張しあう姿が見られた。
【 観察記録 】 秋雨前線が停滞し小雨模様の中、秋の渡り期の鳥たちを求めて歩く。 公園館の軒下で朝の挨拶の合間に、向かいの木の梢でモズがしきりに鳴いている。 秋の到来を告げる「モズの高鳴き」と呼ばれ、今日の探鳥会の間にもそこここの梢で縄張りを主張しあう姿が見られた。
出発して古墳の丘から下池橋まで、そのモズたちとヒヨドリの姿を見ながら進む。 下池橋の葦原に数羽のシジュウカラが入り、向かいの木立の葉陰を動き回るメジロ、ヒヨドリなどが見られるが、冬鳥のカモたちを待つ下池にはまだ一羽の水鳥の姿も見られない。
乙女山古墳の麓の道に上がると、竹林の頂き付近にエゾビタキがとまっているのが見つかる。 しばらくしてその近くの枝影にとまっていた2羽が追いかけあうように飛び立ったが一方はコサメビタキであったようだ。
池の北の田んぼを遠望していると、刈り取り間近の稲の中の所どころにある背丈の高い雑草の茎に小さな鳥がとまっている。 スコープで観察してみると、尾羽を小刻みに震わせるヒタキ類特有の仕草とオレンジがかった薄茶色のノビタキで、2羽いるのが確認できた。 フィールドスコープでやっと観察できるほどの遠方ではあるが、この探鳥会で見られるのは珍しい部類なのでしばらく皆さんで観察する。 ここではほかにハクセキレイ、ケリ、ホオジロ、モズなども観察。
池の北の田んぼを遠望していると、刈り取り間近の稲の中の所どころにある背丈の高い雑草の茎に小さな鳥がとまっている。 スコープで観察してみると、尾羽を小刻みに震わせるヒタキ類特有の仕草とオレンジがかった薄茶色のノビタキで、2羽いるのが確認できた。 フィールドスコープでやっと観察できるほどの遠方ではあるが、この探鳥会で見られるのは珍しい部類なのでしばらく皆さんで観察する。 ここではほかにハクセキレイ、ケリ、ホオジロ、モズなども観察。
池を周回してホオジロ、ムクドリ、セグロセキレイ、キジバトなどを見ながら上池方面へと進む。 上池にもまったく水鳥の姿はない。 木道入り口の林で参加者の方からキビタキ!と声がかかる。 曇天で暗い林の中であるが、入り組んだ枝のなかでも映える美しい黄色と黒色の姿を見ることができた。 さらに、向かいの林でコサメビタキと共に動くメスのキビタキも見ることができた。
ここで少々時間を取りすぎたので木道から右に折れて陸橋を渡り、急いで南エリアへと入る。 タダオシ池には10羽近くのカルガモに混じってコガモとマガモ。 コガモはまだ雌雄の区別がつきづらい3羽、マガモはほぼ生殖羽(夏羽)に換羽したオスが1羽と換羽中のもう一羽、そしてメスが2羽である。 換羽中のものはクチバシ全体はマガモ特有の黄色だが、体色は一般的なエクリプスとも言えない不思議な色模様をしており、混血かも・・・と議論が行われたが確証はなく、この時期のカモ類は難しいものが多い。
巣山古墳の南の濠で動く水鳥の姿が遠望され、スコープで確認しているとヒドリガモ、続いてコガモ、そしてカイツブリが次々と姿を見せた。 ヒドリは2羽、コガモは4羽、すべて地味な非生殖羽である。 その南の空にたくさんのツバメが飛び交っているのが見えたが、雨空でシルエットになって種類の区別ができない。 濠の対岸をゆっくりとアオサギが歩き、北の濠にはバン、カワウ、カルガモ、カイツブリ、岸辺の高い木立をにぎやかにエナガ、シジュウカラの群れが通過していく。 その上空にツバメの群れが近づいてきたのでスコープで追いかけて「普通」ツバメであることが確認された。
雨脚が強くなってきたのでカリヨンの丘のベンチで鳥合わせを行う。 少人数でじっくり探しながら歩けたこともあり、秋の渡り期の代表種であるエゾビタキ、コサメビタキ、キビタキ、ノビタキなどのヒタキ類が観察できた。 このあと、公園館への戻り道でエゴノキの実に集まるヤマガラも加え、31種+外来種1種となる。 (参加者数 24名)
※※ 来月(11月)からは「朝9時」の集合時間に変わります。※※
ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、バン、ケリ、カワセミ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、エナガ、ムシクイ SP、メジロ、ムクドリ、ノビタキ、エゾビタキ、コサメビタキ、キビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロ、(カワラバト)
by umaminosizenn
| 2017-10-15 19:36
| 観察記録