2017年 11月 19日
第128回 馬見丘陵公園探鳥会記録 |
【 天気 】晴れ時々曇り 【 気温 】8℃
【 観察記録 】 早朝から青空が広がり、凛とした冷気に包まれた公園の樹々も黄色や赤に輝いている。 天気予報では厳しい寒さが報じられていたが本格的な冬鳥シーズンの始まりを楽しみに大勢の方々が集まる。
公園館を出発し、古墳の丘でシジュウカラやヒヨドリを見て下池橋へと進む。 葦原に数羽のホオジロが出入りし、時折オスとメスのジョウビタキも姿を見せる。 葦原脇の林からはチャッチャとウグイスの地鳴きも聞こえてくる。 下池には早朝に釣り人が数人入っていたためか水鳥の姿は少なく、十数羽のマガモとホシハジロのほか、数羽のハシビロガモとコガモが見られるのみである。 池を巡る道をハクセキレイとセグロセキレイがそれぞれを追い回すように横切り、草むらに降りたのをスコープで観察しているとバッタを捕まえるのが見えた。 乙女山古墳の麓の草むらからは小さくチッ チッとアオジの鳴き声が聞こえる。
池の北の田畑をしばらく遠望し、モズ1羽と4羽のケリを見ることができたが、残念ながら期待したキジの姿はない。 池を廻って倉塚古墳へと向かう途中、高い木の梢にとまるツグミを見つける。 冬季には数多く飛来してきてお馴染みさんとなる代表的な冬鳥であるが、久しぶりに目にすることができて「おかえり」と呼びかけたくなる。 ツグミのそばの木に小さな鳥がとまっていて、フィールドスコープで確認するとこれも冬鳥の代表ニュウナイスズメであった。 タカ!の声がかかり、空を見上げると高空を羽ばたきながら小型のタカが通過していくのが見える。 すかさず写真に収めた方から「ハイタカ」との判定であった。
別所下古墳の麓・柿の木広場には鳥の動きはないのでそのまま上池へと進む。 ここではマガモ、ホシハジロ、オオバン、コガモ、オカヨシガモ、キンクロハジロ、カルガモなど多くの水鳥を観察。 ここでも上空をハイタカが通過していくのを見ることができた。 木道入り口の林ではビンズイがしばし姿を見せ、木道ではエナガ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラなどの混群に混じってキクイタダキも1羽見られた。 ひと月ほど前から公園のあちこちで目撃されているが、この公園に長くとどまるのは3年ぶりである。
木道を過ぎて南エリアへと進む。 タダオシ池ではマガモ、コガモ、オカヨシガモ、オオバン、ホシハジロ、それに1羽のヒドリガモを見る。 巣山古墳には工事のための重機とトラックが入っているため、濠にはほとんど水鳥の姿は無いが、遠くにヨシガモの小さな群れが見え、スコープで確認すると緑に輝くナポレオンハットのオスが1羽に数羽のメスである。 また、岸辺に隠れていたのかトラックが通り過ぎてから10羽ほどのオオバンも姿を現した。 南エリアに入ってから帽子が飛ばされるほどの強風が吹き始めたため早々に切り上げて中央エリアへと戻る。
時間も押してきたのでカリヨンの丘の休憩はパスし、別所下古墳の頂上付近のカワラヒワ、下池の上空をゆったりと舞う3羽のダイサギ、せかせかと羽ばたきながら飛ぶカワウ、古墳の丘の林をにぎやかに通過していくエナガの群れ、わずかに残るエゴノキの実をついばむヤマガラなどを見ながら公園館へと戻る。 鳥合わせを行い、38種+外来種1種と冬鳥たちが増えてきたことを確認して本日の探鳥会を終える。 ( 参加者47名 )
オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、バン、オオバン、ケリ、ハイタカ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ツグミ、ジョウビタキ、ニュウナイスズメ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ、(コジュケイ)
by umaminosizenn
| 2017-11-19 18:43
| 観察記録