2017年 12月 17日
第129回 馬見丘陵公園探鳥会記録 |
【 天気 】 晴れ時々曇り 【 気温 】 3℃
【 観察記録 】 風は冷たいものの澄んだ青空が広がり、集合場所の公園館前では様々な野鳥の鳴き声が聞こえる探鳥日和である。 今回も冬鳥たちを探しに大勢参加されてにぎやかな探鳥会となる。
【 観察記録 】 風は冷たいものの澄んだ青空が広がり、集合場所の公園館前では様々な野鳥の鳴き声が聞こえる探鳥日和である。 今回も冬鳥たちを探しに大勢参加されてにぎやかな探鳥会となる。
公園館を出発し、古墳の丘の林を右手に菖蒲園の方にゆっくりと歩いて行くと、丘の植え込みの枝に数羽のヤマガラが降りて来てとまる。 道から3mほどの近い距離なので、足で器用に木の実を押さえながら突っついて種を割っている姿が肉眼でも観察できる。 そのすぐ下のクチナシの生垣の中をアオジが鳴きながら移動していく。 こちらもほんの数メートルの手が届きそうなところで綺麗な黄緑色の姿を見せてくれた。 皆さんで生垣を覗いていると「上!」と声がかかり、見上げるとチョウゲンボウが一直線に頭上を通過していった。
古墳の丘には鳥の姿はなく、下池橋の葦原にも今日は鳥影は見られない。 振り返って下池の水面にシルエットになって浮かぶカルガモ、オオバン、マガモ、コガモを観察するが意外と個体数は少ない。 下池橋を渡って乙女山古墳の麓の道に上がると、空濠の草むらにベニマシコ、それも綺麗な薄紅色のオスと薄茶色のメスの両方が姿を見せ、一気に盛り上がる。 枯草と同化して見つけづらいものの、双眼鏡やフィールドスコープを使ってほとんどの参加者の方が観察できたと思う。 ベニマシコが姿を消してすぐ、今度はメスのジョウビタキも飛来して来て可憐な姿を見せてくれた。 さらにそのあと、最後まで残って観察されていた数名の方が竹林から出てきたコジュケイも目にされたそうである。
公園北の農地には今日は何もおらず、池からの冷たい強風に追われてそそくさと池の東へと歩を進める。 道脇の枯草が綺麗に刈り取られて見晴らしが良くなりすぎたのか地面には一羽の鳥も見えないが、岸辺の灌木の下にいるオスのジョウビタキ、池の南の高い木の枝で風に揺さぶられながらとまるカシラダカの姿を観察。 また、東の空に小さくタカの飛来が見られたが、すかさず写真を撮られた方がモニターでハイタカであるらしいと確認。
別所下古墳の麓の林は今日は静かで鳥影なし。 上池には数多くの水鳥が羽を休めており、こちらにはマガモの他にヨシガモ、ホシハジロ、カイツブリ、カワウ、また1~2羽しか確認できなかったがキンクロハジロとハシビロガモも見られた。 トチノキ橋の木道ではメジロ、シジュウカラ、コゲラなどのほか、ウグイスも短時間だが姿を見せる。 上池の南のほとりに廻ると右手奥の岸辺にカワセミが見つかる。 長い間じっと水面を見つめていて、下クチバシに紅をさしたメスと確認もできた。 戦没者慰霊碑の脇に出てきたメスのジョウビタキを見て南エリアへと進む。
タダオシ濠では水の中に思いっきり逆立ちして餌を採るオカヨシガモ、水面をぐるぐると回りながら餌を採るハシビロガモの姿を楽しむ。 いにしえの丘にはハクセキレイが1羽のみ、巣山古墳ではツグミ、ホオジロ、セグロセキレイ、濠にはたくさんのオオバンのほか、オカヨシガモやハシビロガモも見える。 中央エリアに戻り、時間も押してきたのでカリヨンの丘の休憩はパスし、熟した柿に集まるツグミ、メジロ、ヒヨドリを見たあと帰路に入る。
下池の展望デッキ付近のサルスベリの木にとまるカワラヒワの小群を見て公園館へと戻り、鳥合わせにて38種+外来種1種の観察を報告し本日の探鳥会を終える。 (参加者 52名)
オカヨシガモ、ヨシガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、オオバン、ハイタカ、カワセミ、コゲラ、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、イカル、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、(コジュケイ)
by umaminosizenn
| 2017-12-17 20:03
| 観察記録