2018年 02月 18日
第131回 馬見丘陵公園探鳥会記録 |
【 天気 】 晴れ 【 気温 】 2℃
【 観察記録 】 気温は低いが青空が広がり、早春の穏やかな朝である。 2週間前の奈良県主催の野鳥教室に参加された方も加わり、70名近い参加者で賑やかな探鳥会となる。 出発前のあいさつで、みなさん野鳥を脅かさない様にとの気遣いからか黒っぽい地味な衣服の方が多いが、野鳥が見ている色は人とはまったく異なる上に、視力は人間を遥かに凌駕し、こちらが姿を見つけるはるか以前に気付かれていることが多い。 従って地味な色の服は無意味で、白以外ならお気に入りの色鮮やかな服装で鳥見を楽しんでください、、とのお話に一同笑みがこぼれたところで公園館を出発。
【 観察記録 】 気温は低いが青空が広がり、早春の穏やかな朝である。 2週間前の奈良県主催の野鳥教室に参加された方も加わり、70名近い参加者で賑やかな探鳥会となる。 出発前のあいさつで、みなさん野鳥を脅かさない様にとの気遣いからか黒っぽい地味な衣服の方が多いが、野鳥が見ている色は人とはまったく異なる上に、視力は人間を遥かに凌駕し、こちらが姿を見つけるはるか以前に気付かれていることが多い。 従って地味な色の服は無意味で、白以外ならお気に入りの色鮮やかな服装で鳥見を楽しんでください、、とのお話に一同笑みがこぼれたところで公園館を出発。
古墳の丘の林からシジュウカラの鳴き声、向かいの高い常緑樹の葉陰をメジロとヤマガラが飛び交う。 北方向の空に数羽のカラスがタカを追いかけているのが見え、大きさと飛び方からハイタカと思われる。 しばらく見ていると小さなハイタカが猛然と反撃を仕掛けてカラスを追い払ってしまった。
芝生の丘には2羽のツグミが降りて餌を探している。 下池橋から池を眺めると、対岸に集まるマガモの群れ、池の中ほどにカルガモ、オオバン、ホシハジロが数羽づつ浮かんでいる。 手前の岸辺の浅瀬に3羽のアオジが降りて水浴びをする姿が見られ、すぐそばをセグロセキレイが尾羽を振り振り歩いているのも見える。 後ろ、との声に振り返ると葉を落とした木の枝にメスのジョウビタキ。 向こう向きにとまって、見返り美人のごとく時々こちらを振り向く姿が愛らしい。
芝生の丘には2羽のツグミが降りて餌を探している。 下池橋から池を眺めると、対岸に集まるマガモの群れ、池の中ほどにカルガモ、オオバン、ホシハジロが数羽づつ浮かんでいる。 手前の岸辺の浅瀬に3羽のアオジが降りて水浴びをする姿が見られ、すぐそばをセグロセキレイが尾羽を振り振り歩いているのも見える。 後ろ、との声に振り返ると葉を落とした木の枝にメスのジョウビタキ。 向こう向きにとまって、見返り美人のごとく時々こちらを振り向く姿が愛らしい。
池の北の道から広い田畑を眺める。 手前の生垣の下でホオジロとアオジ、シジュウカラが動くのが見え、柵の向こうの耕された田んぼに2羽のケリがじっとうずくまっている。 どこからかキジのひと声が聞こえたので探していると、畦道に隠れていたらしい1羽が飛び立つ姿が見られたが、残念ながら降り立つこともなくそのまま見えなくなったしまった。
池の浮州に上がって休んでいるコガモに朝日が当たり、翼鏡の緑色が鮮やかに輝いている。 ホオジロ、ツグミ、カシラダカ、などを見て歩くうち西の空を舞うタカが見つかる。 スコープで追うとノスリが時折ホバリングをしながらゆったりと飛翔していった。 池を一周し、展望デッキ付近のオオバンとバンを見て別所下古墳の麓の柿の木広場へと進むと5~6羽のエナガ、少し進むとシメが1羽姿を見せる。 エナガもそろそろ冬の集団からペアになって別れていくころである。
上池方面に進み、桜広場で黄緑色が綺麗なアオジ、メリハリのある濃い色模様のオスのホオジロをゆっくりと観察する。 池には遠くの対岸付近に集まるマガモのほか、手前の草地に上がって休むヨシガモ。 木道のゲート前でシロハラが落ち葉をひっくり返しながら虫やミミズを探す姿を見てトチノキ橋の木道へ。 今日はメジロやカラ類の混群には出会えず、静かな林で2羽のカワラヒワ、忙しく動き回るウグイスが見られたのみである。 もうそろそろホーホケキョの初音が聞ける時期ではあるが、、、 木道を過ぎ、上池の南岸でヨシガモやマガモを見ている時、若いオスのルリビタキが姿を見せる。
南エリアに入りタダオシ池で小休止。 今日はマガモ、カルガモのほかコガモが多いがオカヨシガモの姿はない。 巣山古墳の濠へ向かっているとき濠端の林にとまっていたと思われるハイタカが飛び立ち、頭上を低く通過していった。 今日の濠にはカイツブリとオオバンが数羽づつ見られたのみでひっそりとしていた。 いにしえの丘のロウバイの花はやや盛りを過ぎ、中央エリアへ戻る道脇の河津桜の蕾はまだ固いままである。
列も長く伸び、予定時間も押してきたため、カリヨンの丘での休憩はパスして公園館へと戻る。 公園館前で皆さんが戻るまでの間、向かいの芝生の丘に上がってみると何と2羽のトラツグミの姿があり、もうこの時期にはかなり人馴れをしているようで、大勢で観察中も平気で体を上下に振り振り餌を探している姿を楽しませてくれた。
鳥合わせにて38種の観察が確認されたが、参加者が多かったため列が長く伸びてすべてを見られなかった方々も多かったと思う。 トラツグミやカワセミの観察ポイントをお知らせし、可能な方はそれぞれでゆっくり回って楽しんでください、ということで本日の探鳥会を終える。 (参加者数 68名)
キジ、ヨシガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、バン、オオバン、ケリ、ハイタカ、ノスリ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、トラツグミ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ
by umaminosizenn
| 2018-02-18 21:12
| 観察記録