2018年 06月 17日
第135回 馬見丘陵公園探鳥会記録 |
【天気】晴れ 【気温】23℃
【観察記録】 梅雨の中休み、爽やかに晴れ上がった絶好の鳥見日和。 木立の葉が生い茂り野鳥の姿を見るのが難しい季節となったが、留鳥と夏鳥たちの子育て時期でもあり巣立ちした幼鳥たちの姿を探しましょう、ということで公園館をスタートする。
カタビ古墳群の丘では鳴き声もまばらで鳥の動きはなく、菖蒲園に咲き残る色とりどりの花しょうぶを愛でながら下池橋へと進む。 下池には対岸付近を泳ぐカルガモが1羽見えるのみ。 葦原にはオオヨシキリが居るはずだが、まだ子育て中の様でほとんど鳴かず姿も見せない。 池の上空をたくさんのツバメが飛び交うが、巣立った幼鳥も多く混じっていると思われる。
乙女山古墳の麓、ハナモモの丘にそびえる大きなクヌギの木の天辺でホオジロが気持ちよさそうにさえずっている。 野鳥が少なくなる夏季でも必ず見られる光景なので皆さんでゆっくりと観察する。
下池堤から北の田畑を遠望すると畦道を歩くダイサギ、ケリ、アオサギが見られ、畑を耕す耕運機の後ろをたくさんのムクドリが追いかけているのが見える。 中にハクセキレイも混じって一緒に啄んでいるが、土が掘り返されてミミズや昆虫などのごちそうの山なのだろう。 遠くでオオヨシキリの声が聞こえ、さらにコジュケイの鳴き声も聞くこともできた。
「空」!の声で見上げるとゆっくりと舞いあがっていくタカの姿が見える。 すかさず写真を撮られた方がハチクマであると判定された。 渡りの季節以外には馴染みの少ないタカであり、この探鳥会で観察できたのは幸運であった。
池の東側から対岸の上空を飛ぶツバメの中にやや飛び方が異なるツバメが含まれている。 しばらく観察し白い腰が確認されてイワツバメと判定された。 その後もたくさん飛び交うツバメの観察を続けたが今日はコシアカツバメは見つからなかった。
下池の浮州近くを泳ぐクチバシが赤いバンを見て、別所下古墳の麓から上池に向かう。 途中、柿の木広場の木立の枝を飛び交う数羽の鳥影がありコサメビタキの幼鳥が確認できた。 それも4羽が入り乱れて飛んではとまりを繰り返す。 どうやら先月この近くに営巣していたコサメビタキの子供たちの様である。 とにかく忙しく飛び回るのでスコープでとらえるのは難しかったが双眼鏡でほとんどの方が観察できたと思う。
上池にはまったく水鳥の姿はない。 トチノキの木道ではシジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、それにコゲラなどが時折姿を見せるが数は少ない。
南エリアに進み、タダオシ濠でカワセミが見つかる。 食事済みで休憩中なのか向こう向きでじっととまっていて、コバルトブルーに光る綺麗な姿をゆっくりと観察できた。 嘴が黒くオスの成鳥である。
巣山古墳の濠には水鳥の姿はなく、道脇の木立の葉影で水浴び後の羽繕いをするカワラヒワを見る。 タカ!の声に空を見上げるとゆっくりと舞いあがっていくオオタカの姿。 見ていると数羽のツバメがしきりに突っかかっていく。 カラスがタカにモビングを仕掛けるのはよく見るがツバメもするのは面白い。
巣山古墳の濠には水鳥の姿はなく、道脇の木立の葉影で水浴び後の羽繕いをするカワラヒワを見る。 タカ!の声に空を見上げるとゆっくりと舞いあがっていくオオタカの姿。 見ていると数羽のツバメがしきりに突っかかっていく。 カラスがタカにモビングを仕掛けるのはよく見るがツバメもするのは面白い。
中央エリアに戻る橋の上から近隣の田畑を見ていると、遠くの民家近くの草むらにオスのキジが姿を見せた。 ほかには田にダイサギの姿、また遠くからヒバリの囀りが聞こえる。 カリヨンの丘で風に吹かれながらしばし休憩し公園館へと戻る。
公園館前の木陰で鳥合わせを行う。 予想より多い29種を数え、ハチクマ、オオタカの猛禽類も出て楽しい探鳥会となった。 (参加者60名)
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、バン、ケリ、オオタカ、ハチクマ、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コサメビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、コジュケイ、カワラバト
by umaminosizenn
| 2018-06-17 21:04
| 観察記録