2019年 05月 19日
第146回 馬見丘陵公園探鳥会記録 |
【 天気 】晴れ時々曇り 【 気温 】22℃
【 観察記録 】 風はやや強いが、文字通り五月晴れの鳥見日和。 公園の樹々は新緑から深緑へと移りつつあり、茂った葉に隠れて野鳥は見づらくなるが、鳴き声から種類を聞き分ける良い機会とも言える。
菖蒲園から古墳の丘へと進むうち、葦原からギョギョシ・ギョギョシのオオヨシキリの鳴き声が聞こえてくる。 右手の丘は丈の伸びた草に覆われて、時折スズメが頭をもたげたり飛び上がったりする姿が見え隠れしている。
葦原へと進むと、先ほどまで大声で鳴いていたオオヨシキリが人の集団に気が付いたようでピタリと鳴きやんでしまった。 仕方がないので下池を眺めてみるが、南の岸付近にカルガモが二羽浮かんでいるのみ。 そのうち、一団が通り過ぎて安心したのか、林の中からオオヨシキリが降りてきたが、残念ながらすぐに葦の中に隠れてしまった。
下池の水面を数羽のツバメが飛び交うのを眼で追っていると、対岸のキショウブの浮き洲に見え隠れするバンが見つかる。 距離があるがスコープで見ると嘴の赤い色が鮮やかである。 ハナモモの丘の小道に一羽のカワラヒワがいたが、すぐに丘一面を覆うタンポポの中へ姿を消し、代りに二羽のホオジロが姿を現す。
下池堤の北の農地からキジの鳴き声がした。 全員が堤に進んで遠望するが、農作業をする人たちが多いためか今日はサギ類もケリも姿がない。 しばらくすると田んぼの西側の畑の草むらから赤いキジの頭がのぞいているのが見つかったが、草丈が高いので時々首の上からが少し見える程度で、すぐに姿が見えなくなってしまった。 その時、上空を数羽のカラスにモビングされながら通過するタカらしき姿が目に入る。 肉眼ではやや胴体がふっくら見えてオオタカの様に見えたが、すかさずカメラに収めた方が「ハヤブサだね」との判定。 さらに池の東端へと歩を進めていると、今度は頭上をホバリングするチョウゲンボウも姿を見せてくれた。
下池と上池を八の字型に周回していくが眼にできた鳥はシジュウカラ、ムクドリ、カワラヒワが数羽づつである。 繁殖期の抱卵中や給餌中はあまり群れにはならないが、もう少しすると巣立った幼鳥/若鳥たちが集まって移動する姿が見られるようになるだろう。
南エリアのダダオシ池には一羽の水鳥の姿もなくひっそりとしている。 池端の並木に出入りするスズメやホオジロを見ている時、池の岸をスッと通過する鳥の姿があり、目の前で見られた方が青い色だったと。 きっとカワセミだよと全員で目を凝らすが見つからず、、、あきらめかけた時「カワセミ!」と対岸を指さす声。 眼に出来る鳥が少なくやや低調だった探鳥会が、綺麗なコバルトブルーの姿にようやく盛り上がる。
カワセミが飛び去って巣山古墳へと歩を進めていくと、古墳の方からキビタキの鳴き声が聞こえ始めた。 遠くから聞こえるので姿は見れないが全員で耳を傾ける。 濠には遠くにカイツブリが二羽浮かんでいるのみ。 カリヨンの丘のベンチで休憩後、一本松古墳でコゲラやシジュウカラを見ながら公園館へと戻る。 (参加者 51名)
キジ、カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、バン、ハヤブサ、チョウゲンボウ、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、ムクドリ、コサメビタキ、キビタキ、スズメ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ
【 参考記録 】当公園の留鳥以外で本日の観察種の他に、過去1ヶ月間に観察された鳥。(参加者提供)
マガモ、コガモ、コサギ、ヒクイナ、ヨタカ、ハイタカ、センダイムシクイ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、ジョウビタキ、ニュウナイスズメ、ビンズイ、シメ、イカル、アオジ
by umaminosizenn
| 2019-05-19 22:52
| 観察記録