2023年 11月 19日
第200回 馬見丘陵公園探鳥会記録 |
【 天気 】 晴れ 【 気温 】 12℃
【 観察記録 】 ここ数日、真冬を思わせる冷たい雨を降らせた低気圧が去り、この時期としては比較的暖かな朝となった。 越冬にやってくる冬鳥たちを迎える探鳥会へ大勢の参加者が集まる。
馬見丘陵探鳥会が発足して200回目の節目の開催となることをお知らせすると、参加者の方々から自然と拍手が起こり笑顔の探鳥会スタートとなった。
出発してしばらく林で鳴くヒヨドリの声を聞きながら古墳の丘を巡って行くと、丘の桜並木にツグミが1羽入る。 例年は晩秋になると集団でやってくるのだが、今年はやや遅れ気味の様子でまばらに姿を見る程度である。
下池にはたくさんの水鳥たちが浮かんで休んでいる。 池に向かって右手の方には20羽ほどのオオバンが集まっており、左手へと目を移していくとマガモ、カルガモたち、やや離れた集団はホシハジロ、キンクロハジロである。 しばらくすると何かに驚いたのか数羽が飛び立つと他のカモも一斉に飛び立っていってしまった。 遠くの東岸の方には小振りのカモたちが残っていたが、朝日に向かっての逆光でシルエットになってしまい種類が判別できず。
桐の丘へ上がり実った柿の木を見上げるが鳥の姿は見られず、ハナモモの丘を北へと辿るが乙女山古墳の湿地にも動きは見られない。 公園外の高い木に何かが飛び込んだので、フィールドスコープで確認するとツグミであった。 ここまで鳥影が薄かったためようやく見られた姿をみなさんでしばらく観察する。 下池堤へと移動中には竹林の上のホオジロ、ハナモモの丘のハクセキレイなどを見る。
下池の方のカモ類を観察しているとトモエガモが見つかる。 オスが1羽とメスが5羽ほどいるようである。 網のフェンス越えでやや見づらいが、この公園の池にはあまり長居しないカモなのでスコープを使ってみなさんでじっくりと観察する。
下池堤の周辺ではモズ、ハクセキレイ、ダイサギなどの姿を観察。 北の田畑には野鳥の姿は見られず。 ユキヤナギの植え込みの方からチッ・・チッとアオジの鳴き声が聞こえたので、しばらく植え込みの中を探してみたが残念ながら姿は確認できず。
池を巡って倉塚古墳から上池堤へと進むがハクセキレイが4羽ほど見られたのみである。 別所下古墳の麓まで進むと、ようやくにぎやかな鳴き声と共に小鳥の混群に遭遇。 まずはエナガ、メジロ、シジュウカラが動き回り、ややあってヤマガラ、コゲラが続く。 これまでやや退屈気味だったみなさんもしばし時を忘れて素早く動き回る鳥たちを追っていた。
上池ではマガモ、カルガモ、ホシハジロ、コガモに混じってオスのヨシガモとオナガガモが一羽づつ見られた。 オナガガモは首にかすかに白っぽい縦模様が見られるのでエクリプス状のオスかと思われる。 さらに対岸の倒木の脇で羽を広げているカワウを見ているとき、倒木の枝にとまるカワセミを見つけた。 かなりの距離ではあるがスコープでコバルトブルーの姿をみなさんにも観察してもらった。
トチノキ橋の木道から梅林迄の間ではメジロが見られたのみで南エリアへと向かう。 ダダオシ池にはたくさんのハシビロガモが見られ、少数だがマガモとコガモも休んでいた。 池の傍の藪からはチャッ・チャッとウグイスの地鳴きも聞こえる。 巣山古墳へと進むと手前の道脇にオスのキジが姿を見せたが、大勢の人の姿に驚いた様で奥の草むらへと入り込んでしまった。 それでもしばらくのあいだは草むらからこちらの様子を窺っている姿をスコープで観察することができた。
巣山古墳の濠にはカルガモが見られるのみであったが、河津桜の木にとまっているオスのジョウビタキの姿を見ることができた。 公園館への帰路に下池の木道を歩いていると、岸辺の低木にたくさんのエナガが群れているのに出会う。 ほんの数メートルの距離なのだが、人だかりの前でも逃げもせず木の中を動き回っていて、みなさん双眼鏡いらずでゆっくりと観察されていた。 池の展望デッキにはパン屑を撒くひとがいてオオバンがたくさん集まってきており、ここ数年この場所に居ついているバンも姿を見せた。
公園館前にて鳥合わせ。 冬鳥のカモ類が増えてきたこともあり、35種を数え本日の探鳥会を終える。 (参加者 50名)
キジ、ヨシガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、トモエガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、バン、オオバン、ノスリ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ、アオジ
【 参考記録 】当公園の留鳥以外で本日の観察種の他に過去1ヶ月間に観察された鳥
ヒドリガモ、スズガモ、ハイタカ、サシバ、コシアカツバメ、オオムシクイ、メボソムシクイ、シロハラ、ルリビタキ、キビタキ、オオルリ、キセキレイ、ビンズイ、アトリ、ベニマシコ、シメ、イカル、カシラダカ
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探鳥会に関して「よくある質問」はこちら ⇒ 《 FAQ 》
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by umaminosizenn
| 2023-11-19 23:43
| 観察記録