2023年 06月 18日
第195回 馬見丘陵公園探鳥会記録 |
【 天気 】曇り 【 気温 】23℃
【 観察記録 】梅雨の中休みで薄曇りの朝、日差しがないのが助かるが蒸し暑いことには変わりない。
集まった参加者の方々に、今の時期は公園の樹々も葉が茂って鳥の姿を見つけにくいが、もし見つけたら独り占めせず皆さんに教えてねとの冗談で皆さん笑顔に、、、と言うことで公園館を出発。
しばらくは遠くで鳴くウグイスやカラスののんびりとした声を聞きながら歩く。 古墳の丘は草丈が伸びて鳥の姿は見えず、道脇のあちこちで動く鳥影は全てスズメである。 下池橋の上から池を見渡すがカモなどの水鳥の姿は見られず、水面の上を数羽のツバメが飛び交うのみ。 また、この時期の葦原の主であるオオヨシキリは今朝は姿が見えず鳴き声もない。
橋を渡るとシジュウカラのさえずりが聞こえ始め、見上げると岸辺の大きなムクロジの木の枝先にとまる姿が見つかりしばらくの間観察する。 見上げていると左手の上空からカルガモが1羽飛来し池に降り立った。
乙女山古墳の麓を北まで辿るが今日はキビタキの鳴き声は聞こえず。 梅林を歩いてたわわに実る梅の実を手に取ったりしていると近くでホオジロの鳴き声が聞こえた。 夏羽の濃いくっきりとした色が綺麗なオスである。
下池堤へと歩を進めると上空をカワウが通過。 遠くからオオヨシキリの鳴き声が聞こえ、北の田畑を探すと200mほど先のヨシ原に姿を認める。 距離があったがフィールドスコープで葉先にとまって大きく口を開いて鳴く姿を見ることが出来た。 ここでよく見られるキジの姿を期待したが、今日はアオサギが1羽とたくさんのツバメたちが飛び交うのみ。
寺戸地区からの公園入り口の門にイソヒヨドリ。 全体にくすんだ灰褐色の色合いから当初はメスと思われたが、バッタを捕まえて突いている姿を観察していると背中は艶のある紺色に見え、どうやらオスの若鳥の様である。
池端の低木の林でウグイスの姿を見る。 一本松古墳の近くまで行くとムクドリの鳴き声が聞こえ始め、樹々を渡っていく鳥影を追っていくと全体に色合いが薄く、こちらも若鳥の様だった。
倉塚古墳の麓でもホオジロとスズメを観察すると、どちらもクチバシの脇に黄色が残る巣立ったばかりの幼鳥で、親鳥を待つ様にじっと枝先にとまって辺りを見回している。
別所下古墳の麓のカリン広場ではエナガとメジロの群れに混じって、コゲラ、キビタキの幼鳥、コサメビタキが見られた。 野草園の流れの石橋では水浴びするシジュウカラが見られ、周りの木陰では順番待ちする様に数羽のメジロが動きまわっている。 どうやら橋の上に大勢の人影があるために水辺には降りてこられない様なので早々に移動する様に皆さんを促す。
上池には水鳥は見られず岸辺の木々にも鳥影は無し。 トチノキ橋の木道入り口で休憩しているとキビタキのさえずりが聞こえ始める。 木道に進んで参加者全員で声の主を探し回るも生い茂った枝葉に遮られて遂に姿は見つけられず。
南エリアへ入りダダオシ池をのぞいて見るがここにも水鳥の姿は無い。 巣山古墳の濠の水面が波立っているので何かなと見ていると、濠からカワウが飛び立って岸辺の枯れ木に降り立ち、翼を広げて羽繕いを始めた。 その木の根元付近にモズの姿、、左手に飛んでいった先でゆっくり観察できたが、色合いが全体に薄くクチバシに黄色が残っているので巣立ったばかりの幼鳥の様である。
古墳の草むらにオスのキジが歩いているのが見つかる。 遠方で双眼鏡では黒い点だが、ゆっくりと歩いていたのでフィールドスコープを使って皆さん観察できたと思う。
帰り道ではツバメとスズメの家族連れに出会い、羽をバタつかせて親鳥から餌をもらう微笑ましい姿を観察できた。 今日はあちらこちらで若鳥や幼鳥の姿を見ることができ繁殖期であることを実感する。
公園館前にて鳥合わせ。 観察できた個体数が少ないため参加者の皆さん全員で見られた数は少ないとは思うが、この時期としては多めの27種を確認して探鳥会を終える。 (参加者 51名)
キジ、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムシクイ(SP)、オオヨシキリ、ムクドリ、イソヒヨドリ、コサメビタキ、キビタキ、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ
【 参考記録 】当公園の留鳥以外で本日の観察種の他に過去1ヶ月間に観察された鳥
ヒクイナ、ホトトギス、フクロウ、サンコウチョウ
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探鳥会に関して「よくある質問」はこちら ⇒ 《 FAQ 》
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by umaminosizenn
| 2023-06-18 20:48
| 観察記録